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パウチ作り手さんインタビュー

ケアンズの砂糖を使った健康的なキャンディの生みの親

Stillwater Sweets・Kim & Lesle Kaniganさん

アンティークマシンを使って、1920年代のスイートショップを再現させたい、という夢が形に。

キュランダの目抜き通りに、まるでタイムトリップしたような可愛らしい佇まいのお店があります。

アンティークの調度品と、色とりどりの甘いキャンディ…懐かしさと温かみのあふれる空間に、昔ながらの製法のアメ作りに励む、オーナーのキムさんがいました。

 

 

「伝統的な製法を踏襲しながら、現代に生きる我々が必要とする健康面を考慮したキャンディを作りたかった」

その言葉通り、ここのキャンディはグルテン、動物性の原料、香料、保存料などは一切使われていません

口に入れると、ケアンズで採れるお砂糖のほど良い甘さと、フルーツの自然な香りが広がります。

香料でつけた香りではないので、いつまでもほのかで優しく、軟らかな食感と相まって幸せ気分に。

 

このキャンディは、キムさんの4年以上に渡る試行錯誤の末に生み出された努力の賜物。

もとは、カナダでプラスチックの工場に勤めていたキムさん。(スティルウォーターという店名は、カナダのログハウス時代、近くにあった湖の名前から取ったそう。)

 

ある時目にしたアンティークのキャンディマシンとの出会いが彼の人生を変えます。

もともと魅かれてやまなかった、昔ながらの暮らしやモノ…このマシンを使って、1920年代のスイートショップを再現させたい、という夢を持ったのです。

「昔のやり方なんて、聞ける人がいないから大変(笑)。1890年に発行されたアンティークのレシピ本を買って勉強したり、自宅のキッチンで4年くらいテストを重ねたんだ」

 

 

 

普通のキャンディは熱くして作るため、フレーバーも蒸発してしまう。どうしても素材の良さをキャンディに閉じ込めたくて、自然環境以上の温度にしないコールド製法を試して思い通りの味を作ることに成功。 

 

どこにお店を出そうか考えていた頃、家族旅行でケアンズを訪れました。

「親戚を訪ねて来たのだけれど、延々と続くサトウキビ畑を目にして、興奮!移住を決意した」と言います。

ケアンズが偶然にも観光地だったというのも、ビジネスを開始する後押しになりました。

ただし、オーストラリアの材料や温度に慣れるのに更に時間を費やし、レシピも作り直したのだとか。

 

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僕のボスはスイーツ、と笑うキムさん。温度や湿度などによって調整が必要なデリケート、かつ体力のいるキャンディ作りですが、楽しいから全く疲れないとのこと。

元々工業関係の仕事をしていたため、アンティークマシンのメンテナンスもお手の物。

 

現在売られているキャンディの原料の95%はケアンズのもの。マンゴーやパイナップルなどの他、ブルークォンドンやカカドゥプラムといったブッシュタッカーのフレーバーも取り入れています。

 

大手のクライアントと取引しているサトウキビ工場からは最初は拒否されたものの、夫妻の熱心さが伝わり、キャンディ用にお砂糖を卸してもらっています。

 

自分たちの子どもに食べさせられないような物は作らない、と作り手として強い責任感をお持ちで、色味をつけたい時も、海藻やお花、ビートルートなど植物性のものしか使いません

「費用はかかるけど、納得できるいいものだけを提供したい」

 

 

 

アンティークマシンだから、通常の1/10程度のスピードでしか包めません。でも、工程そのものがエンターテイメントに。ふんわりした包み具合も愛嬌があります。

 

遠くから来る方がおみやげとして持って帰る時に誇りを持てるパッケージに…と、木製の小型樽を使うなど徹底しています。

キュランダの店鋪は、棚を支えるアイアン1つとっても探し抜くこだわりぶり。

内装は、建築畑出身の奥様レズリーさんが担当。

 

レシピも何もかも、夫婦で相談しながら役割を決めて進めるのがお2人のスタイル。お子さんや、時には遊びに来た親戚や友人までも楽しんでお店を手伝ってくれると嬉しそうです。

 

店に一歩足を踏み入れた瞬間から、キャンディを口に入れるまで、一貫して古き良き時代の温もりが漂うスティルウォーターマジック。

単なるお菓子を超えた、スイートな体験がここにあります。

 

Kim & Lesle Kaniganさんが作っているもの
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